目次
1.同じインスタンスタイプなのに性能が違う!?
WEBサーバの応答時間を、シンガポールリージョンのEC2(t2.medium)で測定して合格値が出たので、EC2のAMIを作成し東京リージョンで同タイプのインスタンスを起動しました。
地理的に東京リージョンの方が近いので、ネットワーク遅延が少なく性能が上がると思いきや、シンガポールリージョンよりも遅い結果に・・・。
2.cat /proc/cpuinfo
今回実装した処理では、CPUに負荷がかかる処理だったため、試しにそれぞれのリージョンでEC2のCPU情報を確認してみました。
2−1.各リージョンのCPU(t2.medium)
シンガポール
model name : Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2686 v4 @ 2.30GHz
cpu MHz : 2300.072
cache size : 46080 KB
東京
model name : Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2676 v3 @ 2.40GHz
cpu MHz : 2400.042
cache size : 30720 KB
なんと、同じインスタンスタイプでも、使用しているCPUが異なりました。
3.結果
シンガポールリージョンの方がcache sizeが大きかったため、応答時間に差が出ていました。
それにしても、同じインスタンスタイプで使用しているCPUが異なることに驚きました。
リージョンを変えた場合は、別環境だと思って必ず性能試験を行うことをオススメします。