【Oracle】MacにOracleをインストール(実行)する方法

Oracle が提供しているDockerイメージを使用して、MacでOracleを実行する方法を記載しています。

今回は、Oracleが提供しているSingleInstanceの構築を行います。

以下がOralceが提供している環境構築手順になります。

https://github.com/oracle/docker-images/blob/main/OracleDatabase/SingleInstance/README.md

Docker環境を構築

MacにDockerをインストールしていない場合は、Dockerのインストールを行います。

1. Docker のインストーラーを取得する

MacにDockerをインストールしていない方は、まずDockerのインストールから行います。

https://hub.docker.com/editions/community/docker-ce-desktop-mac/

install-docker

注意点として、Intelのチップ or Appleのチップ でダウンロードが先が異なります。

ボタンをクリックすると、Docker.dmg のダウンロードが開始します。

2. Docker をインストールする

ダウンロードした、Docker.dmg をダブルクリックします。

次の画面が表示されるので、表示の通り Dockerアイコンを Applicationsフォルダにドラッグアンドドロップします。

docker-drag-and-drop

コピーが始まるので完了まで少々待ちます。

3. Docker を起動する

アプリケーションフォルダを開くとDockerが追加されているので、ダブルクリックして起動できるか確認します。

exec-docker

追加コンポーネントのインストールが必要とメッセージが表示される場合は、OK をクリックします。
※ パスワードの入力を求められます。

add-comp-docker

Dockerが起動されます。これで Dockerのインストールは完了です。

show-docker

Oracleの実行方法

GithubのOracleサイトを参考にしています。

1. 作業フォルダの作成

適当な場所に作業フォルダ(oracle) を作成します。
※フォルダ名は任意の名前で大丈夫です。

2. Gitからビルドスクリプトなどを取得

次のコマンドで Git から ビルトスクリプトを取得します。
※作業フォルダ(oracle)直下に配置します。

git clone https://github.com/oracle/docker-images.git

3. Oracleバイナリファイルの取得

Oracleのサイトからバイナリファイルを取得します。

※ ダウンロードするには、Oracleのアカウントが必要です。
※ ダウンロードしたファイルは解凍しないでください。

ダウンロードが完了したら、LINUX.X64_193000_db_home.zip ファイルを、作業フォルダの以下のパスに移動します。

oracle/docker-images/OracleDatabase/SingleInstance/dockerfiles/19.3.0

4. ビルドスクリプトを実行

ビルド用のスクリプト(buildContainerImage.sh)を実行します。

ターミナルで、dockerfiles に移動して次のコマンドを実行します。

./buildContainerImage.sh -v 19.3.0 -t oracle_1930 -e

-v:Oracleのバージョン
-t:docker image name
-e:Enterprise Edition

各パラメーターの詳細は、Gitを参照してください。

ビルドが完了するとコマンドプロントに次のように表示されます。

5. Oracleの起動

次のコマンドからOracleを起動します。

docker run –name oracle_1930 \

-v /Users/oracle_mount_point:/opt/oracle/oradata \

oracle_1930:latest

–nameでは、先ほど -t オプションで指定した docker image nameを指定します。

-vは次のようになります。
“/Users/oracle_mount_point:”:マウントする場所を指定します。
“/opt/oracle/oradata” :変更する必要はありません。
“oracle_1930:latest”:docker image name : tag を指定します。(以下を参照)

コマンドを実行するとターミナルに色々と表示されますが、Oracleユーザーのログインパスワードも表示されます。

以下の太文字の箇所がパスワードになります。
SQLPlusなどでログインする際に必要になります。

6. SQLPlusからOracleに接続

新規にターミナルを起動し、Dockerのコンテナにログインします。

docker exec -ti oracle_1930 /bin/bash
ログイン後に、SQLPlusからOracleに接続します。
sqlplus sys/パスワード@localhost:1521/orclcdb as sysdba
試しに現在の日付を出力しています。
select sysdate from dual;

現在日時が表示されました。

これで、MacでOracle19.3.0を使用できそうです。

Oracleの起動に若干時間がかかった印象ですが、Dockerを使うと簡単にMacでOracleを使用できますね。

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