気象庁から提供されている、防災情報XMLというものがあります。
今回は、配信される情報が実際どのようなものか、uMapを使って可視化したいと思います。
目次
目標
気象庁から配信される防災情報XMLの中の「地上24時間予想図」の等圧線の情報をuMapにマッピングを行い、実際にどのような情報が配信されているかを可視化します。
使用するもの
・気象庁防災情報XML(PULL型)
・地上24時間予想図
・uMap(アカウントなしでOK)
1.気象庁防災情報XML
天気予報や警報・警戒情報などがXML形式で配信されます。
詳細な仕様は、気象庁のページから参照することができます。
配信は、PUSH型とPULL型があります。
PUSH型
ユーザ登録を行う必要があり、情報をPUSH(受信)してもらうのにサーバが必要になります。
PULL型
気象庁のページで毎分更新される情報を参照する形になります。
今回はこちらの情報を使用します。以下のリンクで配信されています。
地上24時間予想図
等圧線の情報が配信されます。
今回は、こちらの情報を可視化したいと思います。
取得手順は以下となります。
① 防災情報XML情報の取得
PULL型 のページを開き、「Atomフィード」の「長期フィード」の「定時」リンクをクリックします。(読み込みに少々時間がかかります。)
② 地上24時間予想図XMLの取得
①で読み込んだXMLから次の文言で検索を行います。
検索ワード:地上24時間予想図
検索ワードに該当した部分から数行下に行くと
<link type=”application/xml” href=”XMLファイルへのリンク”/>
というようなXMLファイルへのリンクがあります。
こちらのリンクをブラウザなどで開きます。
開くと「地上24時間予想図」のXMLが表示されます。
XMLをおおまかに分解すると
<jmx_eb:Pressure unit=”hPa” type=”気圧”>に等圧線の気圧が、ヘクトパスカル単位で格納されています。
その気圧の部分の緯度経度が、<jmx_eb:Line type=”位置(度)”>タグ内に複数記載されています。緯度経度のペアは「/」で区切られています。
2.uMapにインポートする CSVファイルの作成
次にuMapにインポートするCSVファイルを作成します。
CSVファイルの一行目には、以下のように項目名を指定します。
lat,long,name
【lat】
緯度を指定します。
【long】
経度を指定します。
【name】
uMapでマッピングした際に、各地点の名前を指定します。
今回は、ヘクトパスカルの値を指定します。
実際には以下の用になります。
3.uMapにCSVデータをインポート
uMapは OpenStreetMap のレイヤを使って、サイト埋め込み用の地図を作成できるサービスになります。
① uMapを開き、「マップを作成」をクリックします。
uMap
② CSVデータをインポートします。
マップ作成ページの上矢印をクリックすると、データインポートメニューが開きます。
次に、「手持ちデータからペースト」に先ほど作成したCSVデータを貼り付けます。
※ファイル選択からでも大丈夫です。
データ形式選択は、「CSV」を選択します。
ここまでの準備ができたら、「インポート」をクリックします。
インポートが完了すると、次のようになりました。
今回は 気圧が1012と1016の位置情報のみインポートしましたが、なんとなく等圧線の雰囲気が出ています。
1016 の箇所を拡大すると・・・
まるっとした等圧線が表示されました!
今回は、1012と1016のデータのみ表示しましたが、全データ読み込むと気象庁が発表している24時間後の気圧配置の図のようになるはずです。
今回の「地上24時間予想図」以外にも、緯度経度のデータが配信されています。
気になるデータは、可視化してみては如何でしょうか。