Swiftの辞書を繰り返し（ループ）処理する方法について記載します。
目次
辞書を繰り返し（ループ）処理する方法
辞書を繰り返し（ループ）処理するには、for-in・forEach を使用します。
それぞれの違いは、ループ内で continue・break・return の 使用可・不可の違いになります。
| 構文 | continue | break | return |
|---|---|---|---|
| for-in | ○ | ○ | × |
| forEach | × | × | ○ |
1. for-in
for-in では、continue や break が使えるので
・特定のキーや値の処理はスキップしたい（ continue ）
・特定のキーや値が出現したらループ処理を終了したい（ break ）
という用途の繰り返し処理にむいています。
実行例（ continue で 特定のキーはスキップして処理 ）
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let dict = [ "apple": 100 , "orange": 200, "banana":300 ] for elem in dict { let key = elem.key let value = elem.value // キーが orange は出力しない if key == "orange" { continue } print("key : \(key)、value : \(value)") } // key : banana、value : 300 // key : apple、value : 100 |
実行例（ break で特定の値が出現したらループ処理を終了 ）
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let dict = [ "apple": 100 , "orange": 200, "banana":300 ] for elem in dict { let key = elem.key let value = elem.value // 値（300）が出現したらループを終了 if value == 300 { break } print("key : \(key)、value : \(value)") } // key : orange、value : 200 |
2. forEach
forEachでは、return が使えます。
return というと、関数から抜ける というように、forEachループから抜けるように感じますが、動作としては、continue と同じになります。
実行例（ return で 特定のキーはスキップして処理 ）
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let dict = [ "apple": 100 , "orange": 200, "banana":300 ] dict.forEach { elem in let key = elem.key let value = elem.value if key == "orange" { return } print("key : \(key)、value : \(value)") } // key : apple、value : 100 // key : banana、value : 300 |
3. まとめ
for-in、forEach の使い分けとしては
for-in：ループ処理で値のスキップや、途中で処理を抜けたい
forEach：ループ処理の全ての要素に処理を行いたい
というようにすれば分かりやすいと思います。
プロジェクトでコーディング規約を作る場合は、for-in のみ使用する でも良いと思います。