Javaで整数のデクリメントの際に、オーバーフローを検知する方法について記載します。
目次
整数のデクリメントでオーバーフローを検知する方法
Mathクラス の decrementExact メソッドを使用すると、オーバーフロー発生時に例外（ java.lang.ArithmeticException ）がスローされます。
引数には、int・long型 の値を指定することができます。
構文
Math.decrementExact( 値 )
戻り値
引数に int型 を指定：戻り値も int型
引数に long型 を指定：戻り値も long型
引数に long型 を指定：戻り値も long型
1. int型の値をデクリメントする
実行例
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// int型の最小値（ -2147483648 ）をデクリメントする // --演算子を使用してデクリメント int intNum1 = Integer.MIN_VALUE; // int型の最小値 intNum1--; // 2147483647（ オーバーフロー発生 ） // Math.decrementExact を使用してデクリメント int intNum2 = Integer.MIN_VALUE; // int型の最小値 Math.decrementExact( intNum2 ); // 例外発生（ ArithmeticException ） |
例外処理は、次のように try – catch で行います。
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try { // Math.decrementExact を使用してデクリメント int intNum2 = Integer.MIN_VALUE; Math.decrementExact( intNum2 ); // 例外発生（ ArithmeticException ） }catch( ArithmeticException e ) { // 例外発生時の処理 } |
2. long型の値をデクリメントする
実行例
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// long型の最小値（-9223372036854775808）をデクリメントする // --演算子を使用してデクリメント long longNum1 = Long.MIN_VALUE; // long型の最小値 longNum1--; // 9223372036854775807（ オーバーフロー発生 ） // Math.decrementExact を使用してデクリメント long longNum2 = Long.MIN_VALUE; Math.decrementExact( longNum2 ); // 例外発生（ ArithmeticException ） |
例外処理も、int型と同様に try – catch を使用します。
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try { // Math.decrementExact を使用してデクリメント long longNum2 = Long.MIN_VALUE; Math.decrementExact( longNum2 ); // 例外発生（ ArithmeticException ） }catch( ArithmeticException e ) { // オーバーフロー時の処理 } |